交通事故は最初の処置が大変重要になります。
頚椎捻挫の診断を受けた方、骨に異常はないから大丈夫と思っていると後からいろいろな症状で悩むことが多々あります。数年前に事故に遭っても、捻挫の治療が正確でないと、関節が傾いたまま固まるために色々な障害を起こす原因になります。
むち打ち(頚椎捻挫)はレントゲン撮影では異常はないのですが、色々な症状が出ることが多々あります。
むち打ち(頚椎捻挫)を検査数値で読み取ることは今のところできません。
交通事故(むち打ち)を外傷性衝撃エネルギーと云う考えで見ると解ることがあります。
物理学に慣性の法則があります。難しそうですが、例えば電車に乗っていてブレ-キがかかると体が前に倒れそうになりますよね。
これが慣性の法則です。
車に乗っていて追突されると、体は前に、重い頭は後ろにいくエネルギーがかかります。上位頚椎も頭と同じく後ろに変位します。そして後から色々な症状が出てきます。
このむち打ち(頚椎捻挫)の理論解析を行ったのは熊本の日本構造医学研究所所長の吉田勧持先生です。
このむち打ち(頚椎捻挫)の理論はその後の事故などでも活用されています。
私が高校三年の時、母は目の視力がおちてきて眼科を受診したところ福岡市内の大学病院を紹介され検査入院することになりました。
当時としては最高の検査(太ももからカテーテルをいれ造影剤で頭部を撮影等々)をし、教授の先生が、私はまだ診た事がないが本にのっている難しい病気だと説明を受け、長期間入院しました。
その後福岡市内の総合大学に出来た医学部の付属病院でも長期間入院し治療を受けましたが、二つの大学病院でも治療はステロイド(副腎皮質ホルモン)投与だけで副作用がひどく治療は中止しました。どちらの大学病院でもベットは空いているのですぐ入院できますとのことでしたが、難しい病気だから若い先生の研究材料にされると母は言っていました。その後色々な民間療法を験しましたが症状は変わりませんでした。
その頃評判の良かった早良区室見の有馬医院を受診しました。
有馬先生はマイナス80~120度の冷却ガスを患部数か所に吹き付ける治療で、症状がすごく改善しました。(有馬先生は国立病院で長らく温泉治療をされていたそうですが、温めると症状は悪くなるとおっしゃてました。)数年通院し症状は良くなりましたが左の顔の筋肉が萎縮しマヒもあり、毎回食事の度に左の口元にご飯粒が数粒ついている状態でした。
その後20年程前に父の泌尿器系疾患のため熊本の日本構造医学研究所を受診しました。父の治療が終わり、吉田勧持先生が母にお母さんも治療をしましょうと言われ、上位頚椎の整復処置をうけて帰ってきました。一回の処置で長い間付いていた顔のご飯粒が食事の時付かなくなり、数か月すると委縮していた顔の筋肉が元に戻り穏やかな顔になりました。そこで昔のことを詳しく聞くと、目の悪くなる2~3年前車の助手席に乗っていて信号待ちで停車中追突され数か月病院に通院していたそうです。私もまだ未熟で母の顔の状態の原因が解りませんでした。
今、母は93歳になり元気で公民館のカラオケや朗読のサークルに通い老後の生活を楽しんでいます。
むち打ち(交通事故)はマッサージや電気治療などの理学療法だけでは完治しません。
科学的な構造医学の診断と整復処置が必要です。