上腕神経痛とは、首や肩、腕や手などの比較的広い範囲におこる神経痛をいいます。
上腕神経痛の症状としては、痛み以外にも、しびれやうずきといった症状があります。
整形外科学的には、首から下へ伸びる末梢神経が集合している上腕神経叢に、なんらかの原因で変化を起こし、痛みが引き起こると現在考えられています。
具体的には、頚部変形性脊椎症や胸郭出口症候群など、頚椎の変形が直接の原因と考えられています。
整形外科的には牽引や温熱療法等の保存療法や、場合によっては外科的手術が行われます。
当院では、頚胸移行部の変位(潤滑不全)や第一肋骨骨頭の変位が疑われ、構造医学的な診断と整復処置を行います。すると、諸症状はなくなっていきます。
野球肘(上腕骨内側上顆炎)は、投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みです。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、テニスのストロークを繰り返すことにより肘に疼痛が発生するスポーツ障害です。
治療はどちらも、局所安静、消炎鎮痛剤などの薬剤、温熱療法などの理学療法や外科的手術などです。
構造医学では肘の三つの関節(腕橈関節、腕尺関節、橈尺関節)の変位(潤滑不全)と考え、構造医学的に診断し、整復処置します。すると肘の諸症状はなくなっていきます。
手根管症候群とは手根管(手首内の管)の中を走る正中神経が何らかの原因で手根管内圧が上がり、圧迫されて引き起こされる疾患群のことです。
症状は手の5本の指の内小指以外が痺れ、悪化すると親指の付け根の筋肉が萎縮します。
治療は飲み薬(消炎鎮痛剤、ビタミン剤)、ステロイド注射、外科的手術があります。
構造医学では、8つの手根骨の変位(構造医学では潤滑不全と呼びます)が原因と考え、構造医学的な整復処置を行うと、諸症状がなくなります。
ドゥ・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)は手を使う仕事の人やパソコンを長時間する人など、手・指の使い過ぎ、無理な使い方により発症します。
症状は母指の付け根から手関節にかけての痛み、腫れと圧痛がでます。
治療は局所の安静を保ち、ステロイド注射、消炎鎮痛剤入りの湿布や薬で様子をみますが、保存的治療で軽快しないものは手術を行います。
構造医学では大菱形骨浮上型、または第一中手骨骨端の浮上型を原因と考え、構造医学的な整復処置を行うと、諸症状がなくなります。