股関節は足の付け根の関節です。ここに痛みがあると足全体の動きが悪くなり、歩行などに支障をきたすようになります。
股関節と骨盤は連動しています。骨盤に歪みがあると股関節の動きが乱れます。摩擦による熱が生じ、炎症になると、股関節が痛くなる、というわけです。
歩行や階段の昇降時、股関節に痛みがあり、足を引きずるような場合、一般的に整形外科では、股関節のレントゲン写真を撮り、変形があれば「変形性股関節症」と診断します。そして消炎鎮痛薬を処方し、温熱治療や運動療法を行います。それでも変形が進んだり痛みがおさまらないようならば、人工関節などの手術を考慮しますが、ケガ・感染・先天性の原因以外、股関節が変形する原因はよくわかっていないようです。
健康な関節は摩擦が少なくきれいな形をしていますが、関節が歪むと摩擦熱を生じ、関節が炎症を起こすと痛みを感じるようになります。そうして骨が過剰の炎症熱を受け続け、骨の成分(膠質)が飴のように柔らかくなると、形が変わりはじめるのです。
構造医学では、骨盤の関節と股関節の異常を一定の動きから調べ(動診)、骨盤の動きを整える処置を先に行います。それだけで股関節の動きが回復することはよくあります。しかし、骨盤と股関節の異常が強く不自然な動きが固定している場合は、骨盤と股関節の両方を整復処置します。
この処置はカイロプロチックや某整体のようなボキッ、ボキッと乱暴な事はしません。やさしく関節面と面の離解に面圧を加えて生理的に正常な位置関係に戻します。
変形性膝関節症は、膝関節のクッションである軟骨のすり減りや筋力の低下が要因となって、膝の関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みが生じる病気といわれています。
治療は消炎鎮痛剤などの薬剤、温熱療法や運動療法、重症の場合は外科的手術などがあります。
構造医学では、骨盤と股関節は連動しているので、骨盤に歪みがあると股関節の動きが乱れ、骨盤や股関節などの歪みによって膝に異常な力が集中し、膝関節に強い摩擦が生じ、それが関節炎となって膝が痛くなると考えます。
構造医学では、骨盤と股関節などの異常を一定の動きから調べ(動診)、骨盤の動きを整える処置を先に行います。それだけで膝関節の動きが回復することはよくあります。しかし、連動する関節の異常が強く、不自然な動きが固定している場合は、骨盤と膝関節の両方の動きを調節します。
一般にハイヒールを好む婦人の親指に発生する外反母趾変形は、その外見上の醜さだけでなく、歩行や起立時にひどい痛みを感じるようになる場合もあります。
治療にはテーピングやシューズ、装具、消炎鎮痛剤ひどい時には外科的手術がおこなわれますが、経過は芳しくありません。
構造医学では外反母趾は下図のような形成メカニズムと解析しています。
上図は「構造医学の臨床(吉田 勧持 (著))」に掲載されている図になります。
治療は患部に構造医学の外反母趾整復法による整復処置を行い、その後テーピング処置をします。
処置後、曲がったり他の指に重なっった親指はほとんど正常な位置関係に戻り、経過もいいです。